# 夕映えのネイヴェに刻む、ラ・スピネッタ・スタルデリ2017の深い軌跡

> ピエモンテの名門ラ・スピネッタが、ネイヴェ村の名高いスタルデリ畑から造る単一畑バルバレスコです。暑く乾燥した2017年は、熟した果実の厚みと力強いタンニンを備え、時間とともにこの地ならではの緊張感を映し出します。

## Metadata
- URL: https://winenes.com/reviews/-barbaresco-vigneto-starderi-2017
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- Published: 2026-10-14T04:02:29.692+00:00
- Updated: 2026-10-14T04:02:29.717423+00:00

## Wine
- Name: ラ・スピネッタ - Barbaresco Vigneto Starderi 2017
- Producer page: https://winenes.com/producers/producer-1785175316710
- Price (JPY): 59500〜80500

## Tasting Note
- Score: 96/100

## Article

## 夕映えのネイヴェに刻む、スタルデリ2017の深い軌跡

### ラ・スピネッタの歩み――ランゲに根を張る革新者

ラ・スピネッタは、リヴェッティ家が1977年にピエモンテ州アスティ県カスタニョーレ・ランツェで創業した生産者です。「ラ・スピネッタ」は、同家が所有していた丘に由来する名で、現在はジョルジョ・リヴェッティを中心に、バルバレスコ、バローロ、バルベーラ、トスカーナまで活動の場を広げています。初期にはモスカート・ダスティで評価を築き、1990年代以降はネッビオーロによる単一畑ワインを看板に、ランゲを代表する存在へと成長しました。

同社の歩みを語るうえで欠かせないのが、果実の凝縮を重視する栽培と、品質を最優先して収量を抑える姿勢です。ジョルジョ・リヴェッティは、国際的な批評家から高い評価を獲得した生産者の一人であり、力強く現代的な表現と、畑ごとの個性を明瞭に示すスタイルを両立させてきました。ラ・スピネッタの象徴的なサイのラベルも、妥協しない個性を視覚的に伝える意匠として広く知られています。

### Barbaresco Vigneto Starderi――ネイヴェの石灰質が育むネッビオーロ

Barbaresco Vigneto Starderiは、ネイヴェ村にあるスタルデリCruのネッビオーロ100％で造られます。スタルデリはバルバレスコDOCGを構成する著名な追加地理的表示の一つで、タナロ川右岸の丘陵に位置します。石灰質と粘土質を主体とする土壌は、ネッビオーロに香りの明晰さ、タンニンの骨格、熟成に耐える緊張感を与えるとされます。

ラ・スピネッタでは、厳格な選果を経たブドウを温度管理可能なタンクでおよそ14〜15日間発酵・醸し、果皮から色調とタンニン、複雑な芳香成分を引き出します。その後、マロラクティック発酵をフレンチオーク樽で行い、新樽のフレンチオークで約20〜22カ月熟成させ、さらに瓶内で休ませてから出荷する方針です。樽の存在感は決して小さくありませんが、熟成によってネッビオーロのバラ、土、鉄分を思わせる表情と溶け合うことが、この銘柄の魅力です。

2017年はピエモンテで暑さと乾燥が際立った年でした。若いうちは果実の熟度と構造が前面に出やすい一方、優れた畑のワインには十分な熟成余地があると評価されています。国内市場では約70,000円前後で見かけられることがありますが、流通量や保管状態による価格差には注意が必要です。

### 香りと味わいの輪郭

グラスでは、中心に深みを残すガーネットからルビーの色調を見せ、縁にはネッビオーロらしい淡いオレンジのニュアンスがのぞきます。粘性は中程度からやや高めで、温暖な2017年の熟度を静かに示します。第一香には、熟したサワーチェリー、ドライチェリー、赤スグリ、プラムが現れ、ほどなくしてバラの花弁、スミレ、甘草、タバコ、杉、クローヴ、砕いた石を思わせる香りが開きます。

アタックは凝縮した赤系果実の風味を伴い、滑らかでありながら鮮明な酸が輪郭を与えます。中盤では、乾いたハーブ、紅茶、土、鉄分を思わせる要素に、フレンチオーク由来のロースト香や甘いスパイスが重なります。タンニンは豊富で緻密、2017年らしく量感がありますが、スタルデリの石灰質土壌に由来するとされる塩味と引き締まった余韻が、味わいを重くしすぎません。余韻にはチェリーの核、バラ、ビターカカオが長く残ります。大ぶりのブルゴーニュ型グラスを用い、若いボトルなら提供前に時間をかけて空気に触れさせると、多層的な香りを捉えやすくなります。

### 食卓を彩る料理

このワインのタンニンと酸には、脂質、旨味、香ばしさを備えた料理がよく寄り添います。第一に薦めたいのは、バローロを少量加えてじっくり煮込む牛ほほ肉のブラザートです。ゼラチン質の豊かな肉と煮込みの甘苦いソースが、スタルデリの力強い構造を受け止めます。

仔羊のローストにローズマリー、にんにく、黒オリーブを添える一皿も好相性です。肉の焼き目とハーブの香りがネッビオーロのタールやバルサミコを思わせるニュアンスを引き立てます。さらに、ポルチーニ茸と仔牛のラグーを使ったタヤリン、あるいはトリュフを削ったリゾットも有力です。茸の土っぽさと熟成チーズの旨味が、ワインに潜む森の下草や紅茶の複雑さを自然につなぎます。熟成が進んだボトルには、鳩や鴨のロースト、赤ワインソースもよく合います。

### ネイヴェ村とスタルデリCru――タナロ川右岸の丘陵

スタルデリ畑があるネイヴェは、バルバレスコ、トレイゾとともにバルバレスコDOCGの中核をなす村です。アルバの北東、タナロ川右岸から連なる丘陵にあり、畑はおおむね海抜200〜300メートル台の斜面に広がります。ランゲ南部のバローロ地区よりも海洋性の影響を受けやすく、ネッビオーロは香り高く、しなやかな酸を保ちやすい傾向があるとされます。

ネイヴェにはスタルデリのほか、ガッリーナ、バサリン、セッラボエッラ、アルベサーニといった名高いCruが点在します。そのなかでスタルデリは、石灰と粘土を含むマルヌ土壌、日照を得やすい丘の斜面によって、果実の深みと緊張感のあるタンニンを併せ持つワインを生む畑として認識されています。ラ・スピネッタの2017年は、温暖な年の成熟感を備えながらも、ネイヴェ、そしてスタルデリという場所の輪郭を見失わない一本です。

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_本レビューは公開されている専門家評価・市場情報を AI が集約した推定値であり、執筆者による実飲に基づくものではありません。_
