# アンデスの夕映えを映すアラモス・マルベック2020、紫の奥行きをたどる

> アラモス・マルベック2020は、アルゼンチンの名門カテナ家がメンドーサの高地テロワールを表現する代表的な赤ワインです。熟した黒果実、スミレ、ほのかな樽香を軸に、豊かな果実味としなやかなタンニンを備えます。

## Metadata
- URL: https://winenes.com/reviews/alamos-malbec-2020
- This file: https://winenes.com/reviews/alamos-malbec-2020/md
- Published: 2026-09-23T00:03:10.643+00:00
- Updated: 2026-09-23T00:03:10.757244+00:00

## Wine
- Name: Alamos - Malbec 2020
- Region: メンドーサ (https://winenes.com/regions/mendoza)
- Producer page: https://winenes.com/producers/alamos
- Price (JPY): 12750〜17250

## Tasting Note
- Score: 88/100

## Article

## アンデスの夕映えを映すアラモス・マルベック2020、紫の奥行き

### アラモスの歩み──カテナ家が開いた高地マルベックの扉

Alamos（アラモス）は、アルゼンチンを代表する生産者カテナ・サパータ家が1993年に立ち上げたブランドです。その背景には、イタリアから渡ったニコラ・カテナが1902年にメンドーサで始めた家業があります。20世紀後半には、ニコラス・カテナ・サパータがアンデス山麓の高標高地に可能性を見いだし、マルベックを国際的な評価へと導く契機をつくりました。

アラモスの名は、アンデス山脈の麓に育つポプラ並木に由来します。単一畑の稀少性を追うキュヴェとは異なり、複数の高地畑の個性を調和させ、メンドーサらしいマルベックを広い層へ届けることが役割です。評論家や愛好家の間では、濃密な果実味、明快な品種らしさ、価格帯を超えた安定感で知られるシリーズとされています。なお、約15,000円という提示価格は一般的な流通価格とは条件が異なる可能性もあるため、購入時には容量、輸入元、保管状態を確認したいところです。

### アラモス・マルベック2020を形づくる高地畑と樽熟成

本銘柄はマルベック100％を基本とし、メンドーサ州内の選別畑のブドウから造られます。年や出荷先によって構成は変わり得ますが、主な供給源として知られるのは、ルハン・デ・クージョとウコ・ヴァレーの高標高地区です。日中には十分な日照を受け、夜間はアンデスからの冷気で気温が下がるため、果皮は色素と風味を蓄えながら、酸も保ちやすくなります。

公開されているアラモスの技術情報では、除梗した果実を温度管理下で発酵させ、果皮との接触によって色調、タンニン、果実の芯を引き出す方針が示されています。熟成にはフレンチオークとアメリカンオークを組み合わせ、数か月から約9か月程度樽を用いるロットが一般的です。新樽の香りを前面に出すよりも、ブラックベリーの風味にヴァニラ、甘いスパイス、カカオの陰影を与える造りです。2020年はメンドーサで健全な果実が得られた年の一つとされ、このワインでも果実の熟度と輪郭の釣り合いが期待されます。

### グラスの中の物語

外観は、縁に紫が残る深いルビーから黒みを帯びたガーネット。グラスの内側をゆっくり伝う粘性は中程度以上で、熟度のある果実を予感させます。第一香には、ブラックベリー、プラム、カシス、ブルーベリーの凝縮した印象が現れ、マルベックに特徴的なスミレやラベンダーのニュアンスも重なります。

空気に触れるにつれて、黒コショウ、リコリス、ダークチョコレート、コーヒー豆、樽由来のヴァニラが徐々に開きます。アタックは丸みがあり、熟した黒果実の甘やかな風味が豊かに広がります。中盤では酸が果実の厚みを支え、きめ細かく量感のあるタンニンが骨格を与えます。余韻にはココア、スパイス、ほのかなスモーキーさが続き、若いうちは30分ほどのデキャンタージュで香りが整いやすいでしょう。保存状態が良ければ、数年の瓶内熟成によってタンニンはさらに馴染むと考えられます。

### 食卓を彩る料理

肉の旨味、炭火の香ばしさ、甘辛いソースと好相性です。まず合わせたいのは、牛リブロースを炭火で焼き、粗塩とチミチュリで仕上げるアルゼンチン風アサードです。脂の甘みを果実味が包み、ハーブの青さがスミレやスパイスの香りを引き立てます。

二皿目には、赤ワインと八丁味噌で煮込む牛すね肉のブラザートが向きます。ゼラチン質の豊かなソースには、このワインのタンニンと樽由来のカカオ香が自然に寄り添います。さらに、ラム肩肉のローストにクミン、ローズマリー、焼きパプリカのソースを添える一皿も好例です。肉以外なら、ポルチーニとマッシュルームのクリームリゾット、熟成したコンテやマンチェゴなど、旨味とコクを備える料理・チーズが選択肢になります。供出温度は16〜18℃が目安です。

### ルハン・デ・クージョとウコ・ヴァレー、アンデス麓のメンドーサ

ラベル上の産地はメンドーサであり、特定の村名や単一畑を掲げるワインではありません。しかし、その味わいを理解する鍵は、同州西部のアンデス山脈に沿う高地の地形にあります。メンドーサ川流域に位置するルハン・デ・クージョ県では、アグレロ、ペルドリエル、ビスタルバなどがマルベックの歴史的な銘醸地として知られます。標高およそ900〜1,100メートルの畑では、砂質から礫質を含む水はけのよい沖積土壌が多く見られます。

より南西のウコ・ヴァレーは、トゥプンガト、トゥヌヤン、サン・カルロスの各県にまたがります。標高は1,000メートルを超える区画も多く、石灰質や丸石を含む土壌、冷涼な夜が緊張感のある酸と花の香りを育てます。乾燥した大陸性気候のため病害圧が比較的低く、灌漑にはアンデスの雪解け水が重要です。アラモス・マルベック2020は、こうしたルハン・デ・クージョの豊かさと、ウコ・ヴァレーに通じる高地の鮮度を、メンドーサという広域の表現にまとめた一本です。

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_本レビューは公開されている専門家評価・市場情報を AI が集約した推定値であり、執筆者による実飲に基づくものではありません。_
