# アンデスの星屑を束ねた、カテナ・サパタ・アルヘンティーノ2015の深淵

> カテナ・サパタ・アルヘンティーノ2015は、メンドーサの二大自社畑、アドリアンナとニカシアのマルベックを結集した銘醸赤ワインです。冷涼な高地の花香と緊張感、古木由来の深い果実味を併せ持ち、アルゼンチン・マルベックの到達点の一つとして広く評価されています。

## Metadata
- URL: https://winenes.com/reviews/bodega-catena-zapata-catena-zapata-argentino-2015
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- Published: 2026-10-04T04:02:25.568+00:00
- Updated: 2026-10-04T04:02:25.595822+00:00

## Wine
- Name: Bodega Catena Zapata - Catena Zapata Argentino 2015
- Producer page: https://winenes.com/producers/bodega-catena-zapata
- Price (JPY): 12750〜17250

## Tasting Note
- Score: 97/100

## Article

## アンデスの星屑を束ねた、アルヘンティーノ2015の深淵

### ボデガ・カテナ・サパタの歩み――メンドーサを世界地図へ載せた一族

ボデガ・カテナ・サパタは、イタリア・マルケ州から移住したニコラ・カテナが1902年にメンドーサで創業した生産者です。20世紀後半、三代目ニコラス・カテナ・サパタは、高品質なマルベックを造るには標高の高い畑が重要であると考え、当時は常識的でなかったアンデス山麓の高地栽培を推進しました。この挑戦は、アルゼンチンを日常消費向けワインの産地というイメージから、世界の銘醸地へと押し上げる契機の一つになったとされています。

現在は娘のローラ・カテナ博士を中心に、土壌、標高、微気候を精密に読み解く研究を継続しています。とりわけ1992年にトゥプンガトのグアルタジャリーで開墾されたアドリアンナ・ヴィンヤードは、「南米のグラン・クリュ」とも称される研究拠点です。カテナ家の哲学は、濃さや樽香だけを競うのではなく、マルベックが土地ごとに見せる差異をボトルに写し取ることにあります。

### Catena Zapata Argentino――二つの高地畑が織る100％マルベック

カテナ・サパタ・アルヘンティーノは、同社を象徴する100％マルベックのフラッグシップです。ラベルには、マルベックがフランスからアルゼンチンへ渡った歴史と、カテナ家の歩みが寓意的に描かれています。2015年は主に、ウコ・ヴァレー北部、トゥプンガト市のグアルタジャリーに位置するアドリアンナ・ヴィンヤードと、南部サン・カルロス市アルタミラのニカシア・ヴィンヤードから選んだブドウで構成されます。

標高約1,450メートルに達するアドリアンナは、石灰質を含む沖積土壌と大きな昼夜の寒暖差が特徴です。ここからはスミレ、ハーブ、黒鉛を思わせる冷涼で緻密な表情が生まれます。一方、標高約1,100メートルのニカシアは、丸石を多く含む沖積土壌に根を張る古木が核となり、黒系果実の厚み、しなやかなタンニン、奥行きを担います。

手摘みした果実を厳しく選別し、小型の樽や木製発酵槽を用いて区画ごとに醸造する方針です。発酵後にはマロラクティック発酵を経て、フレンチオークで長期熟成されます。新樽を含む樽使いはワインの輪郭を支えますが、目的は木香で覆うことではなく、二つの畑のTerroirを統合することにあります。

### グラスの中の物語

グラスでは、中心部に深みをもつ紫がかったルビーから、熟成によりわずかにガーネットのニュアンスを帯びた色調を見せます。粘性は豊かですが、外観から受ける印象は重苦しさよりも凝縮感です。第一香にはカシス、ブラックベリー、プラム、すみれ、セージのような乾いたハーブが現れ、時間とともに黒鉛、鉄、杉、カカオ、スパイス、なめし革を思わせる複雑な香りへと開いていきます。

アタックは濃密な黒系果実を備えながら、アドリアンナ由来とされる鮮やかな酸が味わいを引き締めます。中盤では熟した果実、フローラルな香り、塩味を思わせるミネラル感が層をなし、きめ細かく量感のあるタンニンが骨格を形成します。余韻にはダークチョコレート、スパイス、石質的なニュアンスが長く残ります。2015年は評論家からも高く評価された年で、若いうちにはデキャンタージュが有効ですが、熟成によってさらに複雑さを増すポテンシャルを持つと見られています。市場価格の目安は約15,000円ですが、保管状態や流通量で変動します。

### 食卓を彩る料理

このワインには、タンニンを受け止める脂質と、香りの奥行きに応える焼き目やスパイスを備えた料理がよく合います。まず王道となるのは、薪火で表面を香ばしく焼いたアルゼンチン産または国産牛の骨付きリブロース、チミチュリを添えたアサードです。肉の旨味とハーブの青い香りが、マルベックの果実味とセージを思わせるニュアンスを引き立てます。

赤ワインとポルチーニ茸で煮込む牛ほほ肉のブラザート、あるいは黒胡椒を利かせた鹿ロースのロティ、カシスのソースも好相性です。後者では野性味と果実味が自然につながります。和の食卓なら、山椒を控えめに使った和牛ほほ肉の赤ワイン煮、あるいは炭火焼きの鴨胸肉に黒いちじくと赤ワインのソースを合わせると、樽由来のスパイス香と余韻の甘苦さが生きます。熟成したコンテやマンチェゴなど、旨味の強いハードチーズも選択肢になります。

### トゥプンガト・グアルタジャリーとサン・カルロス・アルタミラの高地

産地メンドーサ州は、アンデス山脈東麓の乾燥地帯に広がります。灌漑には雪解け水が用いられ、雨が少ないため病害の圧力が比較的低く、日照量にも恵まれます。ただし、カテナ・サパタ・アルヘンティーノの個性を決めるのは、単に「メンドーサ」という広域名ではありません。ウコ・ヴァレー内部のグアルタジャリーとアルタミラという、標高、土壌、気温の異なる二つの地区です。

トゥプンガト市グアルタジャリーは、アンデスに近い冷涼な高地で、石灰質や礫を含む痩せた土壌が特徴です。生育期の強い日射と低い夜間気温は、ブドウの成熟をゆっくり進めながら酸と香りを保つ要因になります。対してサン・カルロス市のパラヘ・アルタミラは、トゥヌジャン川が運んだ丸石や砂、石灰質を含む沖積扇状地に位置します。日中は十分に成熟しつつも、冷涼な夜が輪郭を保つ土地です。二つの畑を結ぶことで、アルゼンチンの太陽を感じさせる豊かさと、標高がもたらす緊張感が一体となっています。

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_本レビューは公開されている専門家評価・市場情報を AI が集約した推定値であり、執筆者による実飲に基づくものではありません。_
