# コルトンの石灰岩に沈む夕陽、クロ・デ・コルトン・フェヴレイ2018が刻む壮麗な余韻

> ドメーヌ・フェヴレイが1874年から単独所有する、コルトンのグラン・クリュ、クロ・デ・コルトン・フェヴレイ。温暖な2018年は、黒系果実の豊かさと石灰岩由来の緊張感を併せ持つ年です。シャンボール・ミュジニーではなく、アロース・コルトンの丘に根を張るモノポールの個性を読み解きます。

## Metadata
- URL: https://winenes.com/reviews/domaine-faiveley-corton-clos-des-cortons-faiveley-2018
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- Published: 2026-09-29T04:02:51.018+00:00
- Updated: 2026-09-29T04:02:51.038885+00:00

## Wine
- Name: Domaine Faiveley - Corton Clos des Cortons Faiveley 2018
- Region: シャンボール・ミュジニー (https://winenes.com/regions/chambolle-musigny)
- Producer page: https://winenes.com/producers/domaine-faiveley
- Price (JPY): 68000〜92000

## Tasting Note
- Score: 95/100

## Article

## コルトンの石灰岩に沈む夕陽、クロ・デ・コルトン・フェヴレイ2018が刻む壮麗な余韻

### ドメーヌ・フェヴレイの歩みと、ブルゴーニュを見つめる長い視線

ドメーヌ・フェヴレイは1825年、ピエール・フェヴレイによってニュイ・サン・ジョルジュに創設されました。コート・ドールでも屈指の規模と畑の質を誇る歴史的ネゴシアン兼ドメーヌであり、現在はコート・ド・ニュイからコート・ド・ボーヌ、さらにメルキュレを中心とするコート・シャロネーズまで、広範な自社畑を管理しています。とりわけジュヴレ・シャンベルタン、ニュイ・サン・ジョルジュ、コルトンに重要なクリュを持つことが、この造り手の存在感を形作っています。

転機の一つは1874年のクロ・デ・コルトン取得です。この畑を単独所有するモノポール（Monopole）としたことは、フェヴレイが単なる買い手・造り手にとどまらず、偉大なTerroirを長期的に守る生産者となる契機でした。20世紀後半以降は自社畑を着実に拡充し、現代ではエルワン・フェヴレイの指揮のもと、区画ごとの表現を磨く方向へと重心を移しています。かつては堅牢で長期熟成向きと評されることの多かったスタイルですが、近年は果実の純度とテクスチャーの精度も高く評価されています。

### コルトン・クロ・デ・コルトン・フェヴレイというモノポール

「Corton Clos des Cortons Faiveley」は、ピノ・ノワール100％から造られるコルトン・グラン・クリュです。約2.9ヘクタールのクロ・デ・コルトンはフェヴレイの単独所有畑で、コルトンの丘のアロース・コルトン村側、標高およそ280〜330メートルの中腹から上部に位置します。名高いコルトンの中でも、囲い込まれた一枚畑を単一の生産者が一貫して解釈できることは、この銘柄の大きな価値です。

土壌は浅い褐色土と石灰岩、泥灰土が複雑に重なり、斜面には細かな石が多く見られます。日照を受けながらも、水分を過度に抱え込まないこの環境が、コルトンらしい骨格、土っぽい深み、引き締まった酸を生むとされます。醸造では収穫後に選果を徹底し、除梗した果実を用いて温度管理下で発酵・醸しを行うのが基本です。区画と年によって新樽比率を調整しつつ、フレンチオーク樽でおよそ16〜18か月熟成させ、樽香で覆い隠すのではなく、グラン・クリュの緻密な構造を整えます。

### グラスの中でほどける黒果実と石の記憶

2018年はブルゴーニュで温暖かつ乾燥した生育期となり、健全で熟度の高いブドウが得られたヴィンテージです。このワインも、若いうちは中心に深いルビーからガーネットの色調を湛え、縁にはわずかな紫のニュアンスを残します。液体は濃密ですが、過度に重く見せない粘性があり、グラスの内側をゆっくりと伝います。

第一香ではブラックチェリー、カシス、野苺の凝縮した果実香に、スミレ、甘草、黒胡椒、鉄分を思わせる気配が重なります。時間とともに杉、焙煎したカカオ、なめし革、湿った森の下草、砕いた石灰岩のような複雑な香りへ開いていきます。口に含むと、アタックは熟した黒系果実の量感が豊かです。中盤では粒の細かなタンニンと鮮度のある酸が果実を引き締め、土壌由来の塩味を伴う緊張感が現れます。余韻は長く、スパイス、土、花、ミネラルの層が静かに残ります。2018年は早くから魅力を見せやすい一方、コルトンらしい骨格を備え、さらに10年以上の熟成も期待できる年と評価される傾向があります。市場価格の目安は約80,000円で、モノポールの希少性と熟成能力を反映した水準です。

### 食卓を彩る、力強さと繊細さを結ぶ料理

このワインには、旨味を重ねながらソースの重さを抑えた肉料理がよく合います。第一に、蝦夷鹿ロースのロティに黒胡椒とジュニパーベリーを効かせ、赤ワインとグロゼイユで軽く酸を与えたソースを添える一皿です。鹿肉の鉄分と野性味が、コルトンの黒果実、スパイス、土のニュアンスを自然につなぎます。

鴨胸肉のロースト、赤ワインで煮詰めたエシャロットソースも好相性です。皮目を香ばしく焼き、付け合わせにセップ茸のソテーや根セロリのピュレを置けば、ワインの樽熟成由来の香ばしさと熟成香に呼応します。また、骨付き仔羊をローズマリーとニンニクでローストし、茄子のグラタンを添える組み合わせもおすすめです。熟成を進めたボトルには、うずらのファルシや牛頬肉のブルゴーニュ風煮込みのように、柔らかな食感と深い旨味を持つ料理もふさわしいでしょう。

### アロース・コルトン村とコルトンの丘が育むグラン・クリュ

この銘柄の産地は、シャンボール・ミュジニーではありません。コート・ド・ボーヌ北端、アロース・コルトン村を主な舞台とするAOCコルトンです。コルトンの丘はアロース・コルトン、ペルナン・ヴェルジュレス、ラドワ・セリニィの3村にまたがる特異な独立丘陵で、頂部から中腹にはコルトン・シャルルマーニュをはじめとする白のグラン・クリュ、中腹から下部には赤のコルトンを生むClimatが連なります。

クロ・デ・コルトンは、この丘のアロース・コルトン側にある石垣に囲まれた区画です。コート・ド・ニュイのシャンボール・ミュジニーが、優美な香りと絹のような質感で語られることが多いのに対し、コルトンはより岩質的で、骨格と野趣を帯びやすい産地です。東から南東を向く斜面は朝から日を受け、冷涼なブルゴーニュの気候のなかでもブドウを十分に熟させます。同時に石灰岩と標高が酸と緊張感を支え、力強さだけでは終わらない、長い時間に耐える赤ワインを育んでいます。

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_本レビューは公開されている専門家評価・市場情報を AI が集約した推定値であり、執筆者による実飲に基づくものではありません。_
