# 白い石灰岩に月光が差す、ルフレーヴ2019年レ・ピュセルの精緻な軌跡

> ドメーヌ・ルフレーヴのレ・ピュセルは、ピュリニー・モンラッシェ屈指のPremier Cruが示す気品と緊張感を体現するシャルドネです。熟した2019年においても、白い花、柑橘、石灰質のミネラルが織り成す端正な骨格が魅力となります。

## Metadata
- URL: https://winenes.com/reviews/domaine-leflaive-puligny-montrachet-les-pucelles-1er-cru-2019
- This file: https://winenes.com/reviews/domaine-leflaive-puligny-montrachet-les-pucelles-1er-cru-2019/md
- Published: 2026-09-20T04:02:38.567+00:00
- Updated: 2026-09-20T04:02:38.614829+00:00

## Wine
- Name: Domaine Leflaive - Puligny-Montrachet Les Pucelles 1er Cru 2019
- Region: ピュリニー・モンラッシェ (https://winenes.com/regions/puligny-montrachet)
- Producer page: https://winenes.com/producers/domaine-leflaive
- Price (JPY): 45000〜80000
- Grapes: シャルドネ

## Tasting Note
- Score: 96/100

## Article

## 白い石灰岩に月光が差す、2019年レ・ピュセルの精緻な軌跡

### Domaine Leflaiveの歩み、ピュリニーを導く白ワインの名門
ドメーヌ・ルフレーヴの家系は1717年からピュリニー・モンラッシェに根を下ろしてきましたが、今日知られるドメーヌの礎を築いたのは、1905年にフィロキセラ禍後の畑を買い集めたジョゼフ・ルフレーヴです。ワイン生産者としての本格的な歩みは1920年代に始まり、モンラッシェ、シュヴァリエ・モンラッシェ、バタール・モンラッシェなどの特級畑と、村を代表するPremier Cruを擁するまでになりました。ブルゴーニュ白ワインの基準を形作ってきた、地域内でも特別な存在です。

1990年からドメーヌを率いたアンヌ＝クロード・ルフレーヴは、畑の生命力を品質の根幹と捉えました。1997年からビオディナミ農法へと移行し、翌年には全自社畑で認証を取得しています。化学肥料や除草剤に頼らず、土壌を耕し、収量を抑え、各Climatの差異をボトルへ写し取る哲学です。アンヌ＝クロードの没後もこの方針は継承され、ルフレーヴのワインは豊かさだけでなく、鋭い均衡と長期熟成力で高く評価されています。

### Puligny-Montrachet Les Pucelles 1er Cruが映すシャルドネの緊張感
レ・ピュセルはシャルドネ100％で造られるPremier Cruです。ドメーヌ・ルフレーヴはこのClimatに約3.9ヘクタールを所有し、同畑でも最大級の重要な所有者として知られます。畑はピュリニー・モンラッシェ村北部の中腹にあり、南側でグラン・クリュのビアンヴニュ・バタール・モンラッシェに接します。名称は「乙女たち」を意味し、しばしばグラン・クリュに比肩する品格を持つ畑として愛好家や評論家から語られてきました。

表土が薄く、石灰岩と泥灰土を主体とする土壌は、果実に輪郭のある酸と塩味を与えます。ブドウは手摘みで選果され、一般に樽で発酵・熟成されます。新樽比率を抑えながら、おおむね約12カ月の樽熟成を経て澱とともに育て、その後にタンクで休ませてから瓶詰めするのがドメーヌの基本的な手法です。樽香を前面に出すのではなく、熟成によってテクスチャーを整え、Les Pucelles固有の石灰質な緊張感を残す醸造です。

2019年は温暖で乾燥した生育期により、ブルゴーニュでは凝縮感のある果実を得た年とされます。この銘柄でも、リッチさとフレッシュさが拮抗するスタイルが期待されます。市場価格は流通状況によって変動しますが、国内ではおおよそ62,500円前後がひとつの目安です。

### グラスの中の物語
外観は淡いレモンイエローに、若い時期には緑がかった輝きが重なります。過度に重い粘性ではありませんが、グラスの内側をゆっくりと流れる脚が、果実の充実度と緻密なエキスを示します。第一香ではレモンピール、グレープフルーツ、白桃、青リンゴの澄んだ香りが中心です。空気に触れるにつれて、アカシアや白い花、ヘーゼルナッツ、焼いたブリオッシュ、火打石を思わせるニュアンスが現れます。

アタックは静かでありながら芯があり、熟した柑橘と白い果肉の果実味が、伸びやかな酸によって引き締められます。中盤は蜜、アーモンド、バターを思わせる丸みが生まれる一方、石灰を砕いたようなミネラルが味わいの重心を低く保ちます。余韻には塩味、レモンの皮、ほのかなスパイスが長く残り、2019年の密度を鮮明な線でまとめます。若いうちはデキャンタージュを控えめにして温度変化を追う楽しみがあり、適切な保管下では熟成により蜂蜜、トリュフ、森の下草を思わせる複雑さへ向かう可能性があります。

### 食卓を彩る料理
このワインの緻密な酸と樽由来の質感には、素材の甘味と軽いロースト香を備えた料理がよく合います。まず、**平目のポワレ、焦がしバターとケッパーのソース**は好相性です。魚の繊細な身質にワインの白い果実味が寄り添い、ケッパーの塩気がミネラル感を引き出します。

**オマール海老のロースト、甲殻類のジュとサフランのリゾット**もおすすめです。海老の甘味とジュの旨味を受け止めつつ、酸が料理を重く見せません。さらに、**鶏胸肉の低温ロースト、モリーユ茸のクリームソース**では、熟成由来のナッツや茸の要素がソースと響き合います。和食なら、**甘鯛の松笠焼きに百合根のピュレを添えた一皿**も有望です。皮目の香ばしさ、白身の旨味、根菜のほのかな甘味が、Les Pucellesの繊細な層を損なわずに引き立てます。

### ピュリニー・モンラッシェ村とLes Pucellesの石灰質テロワール
ピュリニー・モンラッシェは、フランス・ブルゴーニュ地方コート・ドール県、コート・ド・ボーヌ南部に位置する村名AOCです。村の南にシャサーニュ・モンラッシェ、西にサン・トーバン、北にムルソーを望み、世界屈指の白ワイン産地を成すモンラッシェの丘陵の一角を担います。東〜南東向きの斜面には、標高や土壌のわずかな差に応じて細分化されたClimatが連なります。

Les Pucellesは村の北側、ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェの上方に広がるPremier Cruです。近隣にはクラヴォワヨン、レ・コンベット、レ・カイユレといった名高い畑があり、畑ごとに表土の深さや石灰岩の比率が異なります。Les Pucellesは比較的石の多い土壌と良好な排水性を持ち、力強さよりも、直線的で花のように優美な表現につながる傾向があります。コート・ド・ボーヌの温暖な日中と夜間の冷え込み、石灰質土壌がもたらす酸の保持が、この2019年にもピュリニーらしい透明感を刻みます。

---

_本レビューは公開されている専門家評価・市場情報を AI が集約した推定値であり、執筆者による実飲に基づくものではありません。_
